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Posted by たまりば運営事務局 at

【キャンドルナイト】今年も晴れ!すてきな月夜でした。

dscn0306スタッフは昼過ぎから会場となる日影沢キャンプ場に入り、屋台の準備。今年のメニューはすいとん、ホットドッグなど。もちろんビールに焼酎もぬかりなし。飲食だけではなく、今年は山梨で林業を営む大望という会社の若いきこりさんたちが、間伐材を使ったすてきなキャンドルの燭台をたくさん作ってきてくれました。大望さん達は、5月末のやま・かわ・うみ・そらフェスティバルでも、木工品が人気だったし林業で日ごろ鍛えた体力をフルに活用してスタッフとして大活躍。この日も木肌が優しい燭台は大人気でけっこう売れていたみたいです。わざわざ山梨から駆けつけてくれた酒井君、永友君、仕事が終わったあとで一生懸命、制作してくれた大望の皆さんありがとう。





屋台の準備が一段落したところで、キャンドルのセッティング。日影沢キャンプ場には大木が何本もあります。大きな樹の枝にもセッティング。暗くなるのが楽しみ!しかし、夏至なんだからあたりまえなのですが、なっかなか暗くならなぁーい!



 





dscn0300 今年は東京でキャンドルナイトを開催するところが倍増したそうで(嬉しいことです)、去年よりはお客さんは少ないけれど、やや薄暗くなった19時にアットホームな雰囲気でライブスタート!トモ&旅心音楽団の登場。今回、旅心音楽団の鈴木キヨシさんが持って来てくれた手作り楽器は王冠で作ったシャラシャラ。つぶして焼いた王冠の真ん中に穴をあけて、並状の針金を通したもの(わかります?)。これがはまります。シャラシャラ…せつない音でいいんですよ。



どんどん暗くなる森の中にトモさんの歌声が響きわたり、もうみんなうっとり…カリンバの音が優しく優しく流れ、キャンドルの灯がもう本当にきれい。これだけは実際に来てもらわないと伝えられませんねぇ。



8時からはタンパロンが登場。6月はライブをやらない予定だったそうですが、高尾山には来てくれました。その上、ギターのリョウ君は熱があるにもかかわらずの参加で、あの後無事だったのかな。ボーカルの八重ちゃんは、本当に気持ちよさそうに歌ってくれ、森の匂いや水分を体中に取り込んでいるかのよう。



 





dscn0331タンパロンに続いて、イシ&カズ&サルーが陽気に、しかもすでに酔っ払い状態で登場。「キャンドルに灯と灯せ!心に灯を灯せ!」イシのラップがはじまると、もうみんなノリノリで躍っちゃっていい感じ。最後にオールスター。楽器を持参した参加者もどんどんステージに入って夜は更けていきました。焼酎宝山をうまい、うまいと思いっきり飲みまくっていたトモさんは踊るわ、唄うわ、「高尾山気持ちいぃっ!」ッて叫ぶわ、最高でした。気持ちよければ気持ちいいほど、この場所この空間がみんなにどれほど大切なものかを感じてしまいます。息苦しく感じる東京にもこんなに素敵な場所が残ってる…失っちゃいけない。



キャンプ場を少し離れたところから眺めてみると、キャンドルの灯りがチラチラ、キラキラ輝いて、みんなの楽しそうに騒ぐ声も心地いい。でも後ろを振り返ると工事中のジャンクションが、高尾山を飲み込まんばかりの異様な姿が暗く聳え立っていてなんだかゾクッとしてしまします。参加者もあのジャンクションが、どれほど高尾山に似つかわしくないか、トンネルを掘ることがどれほど取り返しのつかないことになるか実感してくれたようです。山がわたしたちにこんなに素晴らしい夜をプレゼントしてくれるのだから、今度はわたしたちが高尾山に恩返ししなくっちゃね。(サカタ)







  


  • 2005年08月07日 Posted by 虔十の会(ケンジュウノカイ) at 18:38Comments(0)キャンドルナイトin高尾山

    高尾山のキャンドルナイト

    1 梅雨の6月19日、虔十の会と拓殖大学長坂ゼミの共催で「高尾山のキャンドルナイト」が行われた。この日は台風6号が近づいていたが、幸い天候にも恵まれ「キャンドルナイト日和」になった。



    場所は裏高尾にある日影沢キャンプ場、ここは昨年の11月に「TENGU FESTIVAL」が開催され、多くのアーティストや観客が集まった場所。高尾の自然の中でその素晴らしさを感じ、道路建設の愚かさを多くの人に伝えたいという趣旨はキャンドルナイトでも同様だ。



    この日は夕方6時からスズキキヨシさんを講師にしてワークショップとして手作りオカリナ教室が行われた。6月のこの時間はまだ明るい。手元が見えやすいうちに楽器をつくる。出てきたのはひょうたん。下の部分に穴を空けて音が出るようにする。フーっと息を吹き込むと、不思議な音色が森に響き渡る。



    ひょうたんオカリナが出来上がる頃にはあたりも徐々に暗くなっていた。会場の灯りはろうそくと月の光だけ。普段ろうそくだけだと暗く感じてしまうが、この日ばかりは明るく感じる。その明るさも電気のそれとは違う、そこはかとないやわらかさをもったものだ。



    三々五々集まってきた人たちもまた様々な楽しみ方をしている。できたばかりのオカリナを楽しんでいる親子、持参のアコースティックギターを弾いている若者、出店で買ってきた食べ物を肴に薄暗闇の中でお酒を飲んでいるお父さん、ろうそくの明かりに見とれている女性、それぞれがそれぞれの時間を満喫しているようだ。



    完全な真っ暗闇に包まれた夜8時、オカリナや皆が持ってきた様々な楽器でリズムセッションが始まった。川の音や鳥の声、木々が擦れあう音などの自然がもともともっている音と、オカリナやジャンベの音が高尾の夜の闇に溶け込んでゆく。



    2 リズムセッションが一段落し、主催者から圏央道問題についてのMCが入る。豊かな自然に囲まれている裏高尾では今、その環境を破壊しようとする工事が進められている。圏央道という高速道路が、山を串刺しにしようとしているのである。この静かな山に、車の騒音は似合わない。この美しい山に、コンクリの柱は似合わない。「高尾山を守りたい」。この場にいた誰もがそう感じていたはずだ。自然を享受するだけではなく、それを次の世代へ引き渡す責任があることをこの場で実感した。



    3 夜10時には一旦解散となるが、まだまだ多くの人が残っている。スタッフもこの頃にはようやく一息。ろうそくの灯りをようやくゆっくりと眺められたようだ。この日は川沿いではホタルも見ることができたらしい。



    こうして高尾の夜は更けていったが、次の日は地元の農家の手伝いで梅もぎを行なう予定。高尾を満喫する休日はまだまだ続く。



    (こうたろう)

      


  • 2004年06月19日 Posted by 虔十の会(ケンジュウノカイ) at 14:28Comments(0)キャンドルナイトin高尾山