ツリーダム、本体製作開始!【高尾山ツリーハウスプロジェクト】
今回からいよいよツリーハウス本体の製作が始まりました。これまでは地に足が着いていたけど、これからはまさに地に足が着いてない状態での作業。テレビ東京でTVチャンピォンの「ツリーハウス選手権」でツリーハウス王になったJTNチームの本領がいかんなく発揮されました!
予定では9月1日から作業だったのですが、モミの樹とハウスの基礎の材とを繋げるボルトとブラケット(材を受ける金物)が間に合わなかったため、1日は簡単なミーティングだけで終わってしまいました。来てくれた方には本当に申し訳なかったです。なんとか1日夜には金物も届き、2日から作業が始まりました。
まずは、どこにブラケットを取り付けるかを決めます。作業場(今まで「デッキ」といっていた下のデッキ部分。本体のデッキと紛らわしいのでこれからは「作業場」と呼びますね)でハウスのデッキの形になる六角形の定規を木材で作ります。それを一度半分にばらし、実際にデッキができる作業場から約5mまで上げて、もう一度組みます。
そこで木登り部隊の登場なのです! 細いリードロープを投げて枝に引っ掛け、太いロープに入れ替えてまず登り、そこからさらに上へ上へと登っていくのです。JTN木登り担当入江ツトムさんが先陣を切って何本かのロープをたらし、さらに2人がモミの樹をするすると登っていきます。フラフラと揺られながら水平や角度を見て六角定規をモミの樹に仮止めします。
そして、いよいよモミの樹にボルトのための穴を開けます。樹木医さんが大丈夫といってくれたとは言え、木に穴を開けるというのにはなんか「ん~」と考えてしまいます。
私自身、日本の文化環境で育ったので木を傷つけたりするのは「いけないこと」と感じたりします。作業場を作るうえでもなるべく生えてる木は伐らないようにしました(作業にちょっとジャマだなっとか思ったりもしますが)。JTNの小林さんも言ってましたが、ツリーハウスそのものは自然にも木にもいいっていうわけではまるでなくて、むしろダメージを与えてしまいます(もちろんダメージを最小限に抑えるためにいろいろ考えてやってますが)。ただツリーハウスを作り、そして木の上に登ってみることで感じる空気の感じや音や匂いなど、今までとは違った自然の感じ方ができるんじゃないかとも言ってました。許容範囲の中で木に遊ばしてもらっていると。その遊びのためにどこまで自然を変えていっていいのでしょうか? これまでの作業でも作るうえで支障をきたす木などはいくらか伐ってきました。それをどういうふうに考えればいいんでしょうね?? ただ言えるのはこういうふうに自然と関わらなければ、こういったことも考えなかったんじゃないかなあということです。そういった意味でもツリーハウスというのは人と自然環境の関係性を考えるいいきっかけになるんじゃないでしょうか。みなさんはどう思います?
ロープにぶら下がって大きなドリルで穴を開けるのは大変な作業です。今回伊勢から来てくださったJTNの四方谷(ヨモヤ)さんがその作業をしました。さすがツリーハウス王!
手際よくモミの樹に穴を開けていきます。穴にあわせてブラケットを置いて、それをボルトで固定です。さらに大きなインパクトレンチでボルトをドドドッと締め付けていきます。
それを上に6箇所、下に4箇所打つのですが、本日の作業は上の6箇所を打ち付けてオシマイになりました。9月になって日が暮れるのも早くなってきましたね。
そして夜は9月1日に放送されたばかりのTVチャンピオンの「ツリーハウス選手権」の録画をツリーハウス王チームの方々から撮影裏話などを聞きながら鑑賞しました。JTNの柳田アジアさんは、いっぱいコメントしたのに結局1箇所しか放送されなかったとぼやいてました。
翌9月3日。まずは下のブラケットを取り付けます。下が4箇所というのは、六角形のうち山側の2頂点には作業場から柱を立てて補強して、他の4頂点はモミの樹の上下にブラケットを付けて頬杖(斜めに入れる補強の材木)で強度を出すからです。
ブラケット取り付けの間、他の人は部材を作ります。ブラケットに取り付ける大引き(デッキの基礎)と頬杖、柱を四寸角のヒノキの材を寸法に合わせて切ります。大引きには柱や頬杖がつく部分にほぞをあらかじめ刻んでおきます。正確さが要求される作業です。
ブラケットすべてが取り付けられ、いよいよ大引きを上げます。また木登り隊が登り、下からはロープを使って重い材を上げていきます。ブラケットに乗せ、横からドリルで穴を開け材と金物をボルトで固定します。そのようにして山側の2本が取り付けられたとこで本日はおしまい。おなかがペコペコです! 食事とビールの待つグリーンセンターへ帰りましょう!
さて翌9月4日は午後から「入江ツトム木登りワークショップ」の日です。本当はツリーダムの作業はやらない予定でしたが、変更して作業することにしました。
昨日付けた大引きに柱を立てます。一度でピタッとはまらないので、立てては寝かし微調整で削るのを何回か繰り返しました。そして作業場から4mちょっとの柱が2本立ちました。
次は3本目の大引きです。大引きはモミの樹を中心にして放射状に取り付けます。昨日と同じようにロープで材を上げてボルトで固定し、頬杖を取り付けて補強します。
そうこうしているうちに、木登りワークショップも始まったみたいです。ツリーダムと同じ敷地内にあるおっきなケヤキの樹が今回の遊び場。作業場から大人やら子供やらがぶらさがってどんどん上がって行くのを眺めながら(面白い光景です!)こちらは作業を進めます。
作業をしていたら辺りが暗くなり雨が降ってきました。結構な降りだったのだけど、モミの樹の下では雨粒をそんなに感じません。多くの木々が葉っぱで雨を受け止めてくれて、林の中にいる私たちはあんまり濡れずに済みました。
そして、なんとか六角形のデッキの形がとりあえず見えたところで、作業は終了しました。
木登りワークショップも盛況のうちに終わったみたいです。
そして、翌5日は雨で作業が中止になってしまいました・・・。
今回は5日間通しで長谷川‘ジャスティ’直紀さん(なんと沖縄から! しかも以前も来てくれてそのときは三線を披露してくれました)と山本志保さんが参加してくれました。他にも平日にもかかわらず来てくださったりしました。ありがとうございます!
今まで来てくれた人の力、来れないけどカンパしてくれたり気にかけたりしてくれる人の力で着実にツリーダムは完成に近づきつつあります! 目指すは紅葉の時期の完成です! そして、みんなで宴会がしたいなあ(結局そこなんだ・・というツッコミが聞こえそう)。
<ナガトモ>
連休中の高尾山は原宿のよう
高尾山コレクションカレンダー
高尾ツリーダム落成!
『エココロ』で紹介されました。
春に嵐のたとえもあるさ・・・ツリーダムワークショップ最終回!
2005年09月06日 Posted by虔十の会(ケンジュウノカイ) at 03:54 │Comments(2) │ツリーハウス
台風14号が近づくなか、入江勉の木登りワークショップが裏高尾のヤマのなかで開催さ
台風14号が近づくなか、入江勉の木登りワークショップが裏高尾のヤマのなかで開催
台風14号が近づくなか、入江勉の木登りワークショップが裏高尾のヤマのなかで開催
TVチャンピオンのツリーハウス王選手権面白かったなぁー!なにしろ、出場者の小林さん、亜細亜さん、入江君、ヨモさんといっいょに見てるから細かい解説つき。ツリーハウスクリエーションチームの紹介の時、一番最初にわたしらのツリーダム映りましたねぇ。八王子市裏高尾町ってちゃんと出てたし。テレビ映りいいじゃんって自画自賛か…でも、本当に緑の木々に囲まれた映像を見ると完成したらこれはいいものになるぞぉーって実感。
今、裏高尾は圏央道の工事が異常なスピードで進んでいて、コンクリの橋脚が回りの風景から完全に浮き異様な威圧感だけど、ツリーハウスはその対極にあるものだなぁー
だからこそ作る意味があるよね。
あの場所はすごくいい場所。ツリーハウスが出来上がるの楽しみです。なんか、毎回どんどんできてくるから、次にきたときに全然予測してないものが新たに出現していて、すごい仕事っぷりだー!といつもいつもビックリしとります。指揮してるJTNの人たちもすごくカッチョいい。やっぱガテン系はいいっすねー。