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「ツリーダム、ハウスっぽくなる」の巻

久々のツリーダムワークショップは天候にも恵まれて3日間無事に開催できました。













10月下旬にJTN(ジャパンツリーハウスネットワーク)とワークショップ選抜隊(?)によって作業を進めさせてもらい、壁がほぼ出来上がってて、久々に来てくれた方、初めて参加した方ともに「おおー!」という感嘆の声をあげてました。壁は2×4工法(パネル工法)で作りました。板で壁面のパネルを6面作り、それをうえのデッキで組み上げました。そして、外壁はスギ板をバーナーでこんがり焼いて落ち着いた雰囲気を出しました。屋根は杉皮と檜皮で葺くので、「和」な感じの仕上がりになりそうです。



またつり橋もあと踏み板数枚取り付ければ完成というところまで、出来上がっていました。



















つり橋ができればツリーダムまで簡単に行けます。ただゆらゆらと揺れますが・・ 































初日(12日土曜日)はまずつり橋を完成させるところから。 TH1122







尾根からモミの樹に渡した2本のワイヤーに乗っけた板にそれぞれ2本ボルトを通して、裏側にプレートでワイヤーを挟み込むようにしてナットを取り付けて、板を固定します・・・って意味がよくわからないですね(まあ来たときにでものぞいて見て下さい)。ともかく14cm幅の板を尾根側からどんどん張っていき、この日はあと4枚までできていたので、残りを取り付けてツリーダムまで無事開通! 





みんな楽しそうに(おっかなびっくり!?)とりあえず渡ってみます。ただあまり揺らすと連結されてるモミの樹にダメージを与えてしまうので、なるべくゆっくり渡って 下さいな! あと一度に2人までですよ。YNE1112







そしていよいよ屋根に取り掛かります。というかすでに作業に取り掛かっていて、屋根の骨組みがあと少しでできるところまできていました。屋根の真ん中をモミの樹が通るので形がきっちりとしていないので難しい作業です。



壁面の六角形と屋根の上の六角形(棟木?)とをつなげる垂木(屋根の斜めの部分の部材)の長さや角度がまちまちなの で、それぞれ測って切って取り付けて・・と技がいります。さらに垂木同士をつないで蜘蛛の巣状にしていきます。これができれば、小屋組みは完成! 棟上げです・・といってもパネル工法なので、もう壁ができてますが・・・。







初日はそうこうしていうるうちに暗くなり、屋根の垂木を組む前に終了しました。日が暮れるのがホント、早くなりましたねえ。



















2日目(13日日曜日) この日は大勢の方に来ていただきました! 13WAGIRI





それでは、ということで丸太の輪切りをひたすら作ってもらいました。それは何に使うのかというとですね、壁のドアがつく面の装飾として使います。どういう風になるかというと・・・ヒミツ。って「もったいぶってないで教えろっ」て言われそうだから教えちゃうと、輪切りにした大小様々な丸太をタイルのようにして壁面にはっ付けていくのです。なんかよさそうでしょ?



とりあえず100個ほどひたすらノコギリで厚さ2cmほどに切ってもらいました。飛び入り参加した子どもたちも楽しそうに丸太を切ってた姿が印象的でした。虔十の会のタマちゃんの赤くなった顔も印象的・・でした。







さて一方。屋根班のほうも着実に垂木を組んでいき、組み方の違う入り口の面を抜かして出来上がり、野地板を張りはじめました。ツリーダムがついにハウスっぽくなってきました!







ONNA3 さてさてもう一方では、入り口の前の門柱とでも言いましょうか、屋根の庇を支える柱が入り口側につくのですが、それを作ってもらいました。



というのも、普通の角材では面白くない、ということになって、加工することにしたのです。三寸角をグラインダーやらヤスリやらのみやらで「もうどうにでもして!」と参加者のセンスにお任せしました。作業場のデッキで顔を覆った女山賊衆が、うぃーん、コツコツ、バキッ、と力任せに・・・いや自分たちのセンスをいかんなく発揮して、削ってくれました。





この日はなんだかいっぱい人がいて、とてもにぎやかだったです。おわり。(なんだそりゃ)



















最終日(14日月曜日)は平日ということもあり、JTNチーム+αといった感じで、来てくれた人にはバリバリ仕事をしてもらいました(作業をいっぱいやりたい人は平日に参加してくれるといいですよ!)。





まずは前日に加工した門柱にさらに化粧を施します。バーナーで表面を焼いて、彫刻刀で意匠をこらしていきます。蔓と葉っぱをあしらってみました。4面あるのでなかなか大変です。それを2本完成させます。





丸太の輪切りは、まだ水分を含んでいるのでそのまま干して乾燥させます。



乾燥したらバーナーで焦がせるのですが、本日はできそうもありません。YANEHARI



屋根班は野地板を張り巡らせていっております。やはりこれも形が一枚一枚ばらばらなので原寸にあわせて切っていき、張っていくので手間がかかるのです。そして、辺りが暗くなりかけた頃、ようやくほぼ張り巡らされました。







連日、暗くなるまでの作業でした。紅葉のピークにはまだ少し早かったですが、色づいた林の中での作業、みなさん楽しんでくれていたみたいでよかったです。





ツリーハウスを完成させるだけならJTNに依頼して作ってもらえば、もうすでに完成していたと思います。だけど、こうしてほとんどが素人の中で、いろんな人が関わる中で完成させていくのは、時間も手間もかかりますが、すごく意味のあることだと思ってます。





春先から始まってもうすぐ冬で、高尾の四季折々の姿を感じてもらえれば嬉しいです。



葉っぱがだいぶ落ちたので集合場所の日影沢林道入り口から上を見上げると、ツリーダムの姿がハッキリと確認できます。すごい高い場所にあるなあと改めて思いました。



ツリーダム、いよいよ完成まであと少しだぁ!!





<ナガトモ>MOKUMOKU































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    2005年11月18日 Posted by虔十の会(ケンジュウノカイ) at 00:10 │Comments(5)ツリーハウス

    この記事へのコメント

    女山賊衆の一人です。
    のみを使ったのは生まれて初めてでした。角材の角を削るのに四苦八苦、なかなか捗らず、途中からグラインダーを借りての作業になり、もうグラインダー任せ。
    日が傾きかけた頃にやっと柱らしくなりました。
    蔦や葉っぱの施された柱を見るのを楽しみにしてます。
    グラインダーでおがくずだらけになりながらも楽しい一日でした。
    Posted by まみこ at 2005年11月19日 01:16

    追伸・・・今回のワークショップにJTNの小林さんが犬を連れてきていて(仕事で四国に行ったときに鳴門PAで捨てられるのを拾ったそうです。なので名前はナルトなんだって)、ものすごく粗相をして長谷川ジャスティの上着におしっこするはつり橋にウンチするは・・しかも僕はそれを踏んじゃったのです!(犬のウンチを踏んだのは小学校以来だなあ)まったくもう・・・。
    かわいいから許すけど、ちょっとだけマジ切れしました。ハハハ。

    >まみこさん。柱はいい感じに仕上がりましたよ。まだ取り付けてないけど、取り付けたら素敵なものになりそうです! 木の粉塵がすごくて服がとんでもないことになってましたねえ。お疲れ様でした! また来てください!

    それにしても丸太をもっている桜井君がとてもにやけているゾ!
    Posted by ナガトモ at 2005年11月19日 17:36

    同じく女山賊の一味です。
    私ものみもグランインダー(電動の削るやつ)も
    使ったのは初めてでした。
    ホント大変でしたよね~。楽しかったけど。
    木の粉塵が舞いまくり!

    昨日、完成品を見てきましたが、
    こんがり焼け目もついて、ツタの彫刻がはいり
    ステキに仕上がってましたよ☆
    あの柱がエントラスに建てられるのが楽しみですね!!
    その暁には、「あの柱、私たちが削ったの!!」
    と自慢してやりましょう(笑)
    Posted by ちなつ at 2005年11月21日 07:59

    11月12日(土)に高尾グリーンセンターでご一緒させていただきました「オヤジの会」のギター弾き兼燻製担当です。
    楽しい夜更かしをありがとうございました^^。
    13日(日)にはツリーハウスの現場も見せていただき,構造の緻密さと手作りの暖かな感触に感動しました。
    23日は上棟式と伺いましたが,予定どおり順調に進んでることと存じます。また近いうちにお邪魔させてください。
    Posted by オヤジ大澤 at 2005年11月23日 08:08

    11月23日の上棟式に、飛び入り参加させて頂いた野嶋です。
    先日見学させて頂いたから、10日あまりで屋根伏せ、エントランスを飾るヒノキの柱も、焼け目とツタの彫刻がはいり見事に完成していました。
    あれだけ削りだすのは大変だったと思いますが、皆さんで楽しそうに造られていたのがとても印象に残っています。これから高尾の自然に更に溶け込んで風合いが出てくると、また違いますよね。
    Posted by オヤジ野嶋 at 2005年11月24日 20:04
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